ロック界には偉大なミュージシャンが数多く存在するが、「27クラブ」には正真正銘のロックスターが在籍しています。その多くは謎の死を遂げ、27才という若さでこの世を去りました。これは偶然なのか、それとも運命なのか。
今回は、「27クラブ」に属する5人の伝説的ミュージシャンを紹介します。
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27クラブとは
27才で亡くなったロックやブルースのミュージシャンを指します。
音楽的才能はもちろんのこと、ライブパフォーマンス、ファッション、人間性、発言、生き方、人を惹きつけるカリスマ性を兼ねた人物でなければなりません。
彼、彼女らは偉大な音楽を残して伝説となり、世代を超えて永遠に生き続けます。
ブライアン・ジョーンズ(Brian Jones)

ザ・ローリング・ストーンズの初代リーダー兼ギタリストであったブライアン・ジョーンズ。
現在のストーンズの方向性を決定づけた人物であるブライアンは、バンド結成時の絶対的リーダーでありストーンズの創始者。天才的な音楽センスと並外れた知性の持ち主で、初代ロックスターの象徴。しかし、極度のストレスからアルコールとドラックの乱用から次第にストーンズから離れていくことになる。
1969年7月3日、自宅のプールに沈んでいる姿で発見。その謎の死は、現在も多くの疑問を残している。

2005年に公開された「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」では、ブライアン・ジョーンズのストーンズ在籍時からドラッグに溺れて謎の死を迎えるまでを描いた伝記映画。
ちなみに、ブライアンの自宅は有名な「くまのプーさん」の作家で知られているA.A.ミルンが以前住んでいた邸宅を購入して住んでいました。
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ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)

人類史上最も偉大なギタリストにして、ロックスターのシンボルであるジミ・ヘンドリックス。(略:ジミヘン)
ジミヘンにまつわる伝説は数多く、その派手なパフォーマンスや天才的なギターサウンドは圧倒的。音楽的才能がすば抜けていて、彼を超えるロックミュージシャンはそう現れない。本物のロックを聴きたいなら、ジミヘンの音楽に触れれば間違った方向には進まない。ギターを手にした者なら、誰もが憧れる存在がジミヘン。
1970年9月18日、ロンドンのホテルで急死。
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ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)

偉大なるロッククイーンとして君臨するジャニス・ジョプリン。
聴いた者の耳に残る力のこもった歌声と歌唱力で、女性としてロックスターの地位を確立。数々の伝説のロックフェスに出演し、その実力を如何なく発揮する。派手なパフォーマンスが評価されやすいロックの世界で、ジャニスの音楽は完全にその「実力」が高く評価されている数少ないロックシンガーの1人。
1970年10月4日、ホテルでヘロインの過剰摂取により死亡が確認された。今でもジャニスの歌声に惹かれるファンや現役のミュージシャンからの尊敬が絶えない。

ジム・モリソン(Jim Morrison)

ドアーズ(The Doors)のボーカリストでもあり、詩人のジム・モリソン。
同時代のザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズに匹敵するほどの人気があったドアーズ。若者のセックスシンボル的存在でもあったジム・モリソンは、1960年代にバンドとして「ハートに火をつけて(Light My Fire)」がブレイクし、名実ともにロックスターの仲間入りを果たす。またミュージシャンでありながら、多くの詩集を残しているジム・モリソン。
1971年7月3日、パリのアパートで死体で発見される。死因は心臓発作。

カート・コバーン(Kurt Cobain)

ニルヴァーナ(Nirvana)のフロントマン、カート・コバーン。
近年のロックスターといえば、真っ先にこの人物が頭に浮かぶでしょう。1991年にリリースした「Nevermind(ネヴァーマインド)」が爆発的なセールスを記録し、「グランジ」というひとつのジャンルを確立した立役者。
元々、薬物と精神病に苦しんでいたカート は、病院を抜け出して逃亡。1994年4月5日、自宅で自らショットガンを放ち自殺。
その音楽性や独特のファッションは、現在でも多くの若者を魅了するカリスマ的存在。映画「LAST DAYS(ラストデイズ)」では、カート・コバーンの自ら命を絶つ直前の2日間を描いている。