スニーカー史上最も人気があり、知名度の高さを誇るコンバース社の名作 ”オールスター”。そのオールスターの原型と言われているヴィンテージモデルを復刻した「チャックテイラー CT70 (Chuck Taylor CT70)」。
スニーカー好きにはたまらないローテクスニーカーの代表格であるチャックテイラーは、数あるスニーカーの中でも人気のあるモデルとして知られています。
今回は、チャックテイラーCT70の魅力をさまざまな角度から迫っていきます。チャックテイラーを知らない人に向けてわかりやすく解説していますので、参考にしてみてください。
チャックテイラー (Chuck Taylor)とは
アメリカのシューズブランド「コンバース社 (Converse)」が、1917年に世界ではじめてバスケットシューズとして世に送り出したモデルがキャンバス地の「オールスター (All Star)」。
その後、1960-70年代に登場したヒールのロゴやサイドステッチによる当て布パッチなどを施したヴィンテージモデルを「チャックテイラー (Chuck Taylor) 」と呼ばれています。
現行のオールスターとは比較にならないほど、完成度の高いチャックテイラー。現在では当時発売されたオリジナルのチャックテイラーは希少性が非常に高く、ほとんど流通していないレアアイテムです。コンバースやヴィンテージをこよなく愛する者なら誰もが欲しがる究極の一足。
最近では、復刻モデルであるチャックテイラーCT70モデルが発売しています。
チャックテイラーと現行オールスターの違い
それでは現行のオールスターとチャックテイラーの違いを解説していきます。
今回は、チャックテイラーの復刻版「CT70」を参考に比較していきます。違いは大きく分けて3つあります。
①当て布
まず1つ目の大きな違いは「当て布」です。当て布とは、アッパー部分を補強するために付けた布のことです。現行のオールスターには当て布による補強は施されていません。
チャックテイラーにはしっかりと当て布の補強があり、表にサイドステッチの縫い目がくあるのが特徴です。オールスターに詳しい人は、表面のサイドステッチの有無で即座にオールスターorチャックテイラーの判断が付きます。デザイン的に見ても、サイドステッチがあったほうがクラシックな雰囲気があって雰囲気があります。
②ソールの厚さ
2つ目は「ソールの厚さ」です。現行のオールスターと比較して、チャックテイラーのほうが約0.5mmほど厚みがあります。(モデルによって個人差あり) 現行のオールスターは長時間履いていると疲れるという声をよく耳にします。
一方、チャックテイラーはソールに厚みがあるのでクッション性があり、快適な履き心地です。比較すると大きな違いですね。本当に履きやすいです。
③シューレース(靴ひも)
最後は、「シューレース (靴ひも)」です。現行のオールスターの靴ひもはポリエステル混紡で軽すぎる雰囲気があります。
チャックテイラーはしっかり厚みのあるコットン100%を使用しています。ここの差は大きいです。靴ひもでスニーカーのイメージは変わるので、このあたりもチャックテイラーのこだわりを感じさせます。
現行のオールスター>>[コンバース] スニーカー キャンバス オールスター HI
「チャックテイラー」の履き心地
履き心地について
僕はこれまでたくさんのオールスターを履いてきましたが、この「チャックテイラー CT70」は、ずば抜けて履き心地が良いです。現行のコンバースは底が薄く、歩いていてもすぐに疲れてしまいます。(扁平足が原因でもあります)
元々、オールスターのデザインは大好きで、 これまで多少無理をして履いていましたが、もう少しクッション性やソールに厚みがあればと前々から思っていました。
その点「チャックテイラー CT70」は、その大きな課題を難なく乗り越え、クッション性があり、長時間履いても疲れにくいのが最大の魅力です。細長くシェイプした雰囲気も良いですね。細身のデニムなどと相性抜群です。
チャックテイラー復刻「CT70」や「Converse Addict」は入手困難
通常のコンバース・オールスターは近くのスニーカーショップで簡単に入手できますが、アメリカをメインに展開している1960-70年代のチャックテイラーを忠実に復刻したモデル「CT70」。
さらに、コンバースの最上級ライン「Converse Addict」で展開しているチャックテイラーは入手困難な様子です。古着屋やセレクトショップなどで運良く見かけたらラッキーです。もし見つけたら、細かなディテールを確認してみてください。オールスターの価値観が間違いなく変わります!