私たちが暮らすこの世界には、あらゆる法則があります。これは昔から語り継がれた言葉と同じように、その法則は不思議と納得してしまう多くの事例が存在します。そこで、あらゆる世の中の不思議な法則の中から、個人的に気になった7つの法則と関連する本をまとめてみました。
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世の中にある7つの不思議な法則
1. パレートの法則 (80:20の法則)
”世の中の多くの物事が80対20の比率で成立している”
イタリア人経済学者ヴェルフレド・パレードが提唱したパレートの法則。世の中は80:20の比率で成り立っているという実に不思議な法則。だが、事例を見てみると「たしかに!」と思ってしまうことがたくさん。例えば、
- 売り上げの80%は、全顧客の20%が占めている。
- クレームの80%は、顧客の20%から生まれる。
- 会社の売り上げの80%は、優秀な20%の社員から生み出される。
- パソコン利用者の80%が、全機能の20%しか使われていない。
- 文章にある単語の80%は、全単語数の20%にすぎない。
他にも、”売り上げの80%は20%の製品から生まれる”などなど…仕事や日常生活においても、当てはまる事例がたくさんあります。パレートの法則を知れば、普段どのようなことに重点をおけば良いか、その答えが見えてくるかもしれません。特に仕事や勉強には大いに役立ちそうですね。
2. ピーク・エンドの法則
“人は物事をピーク時と終了時に判断する”
わたしたちは過去の経験をそのピーク時に楽しかったか、あるいは悲しかったか、その結末がどのように終わった(エンド)かで判断する、これが”ピーク ・エンドの法則”です。例えば、昔付き合っていた彼氏や彼女のことを思い出してください。真っ先に頭に思い浮かぶことは、その相手との”最も良かった時期”と”最も悲しかった時期”を想像する人が多いのではないでしょうか。よく人は「この経験を生かす」と口にしますが、ほとんどの場合、人はピーク時と終了時の経験から多くを学びます。
3. 引き寄せの法則
”思考していることが実際に現実となる”
ポジティブ(前向き)な思考は良い結果を生み出し、逆にネガティブな思考が悪い結果を引き起こすという法則。これは有名な著作家ナポレオン・ヒルが唱えた法則で、これまで多くの成功者やプロスポーツ選手が実際に自らの成功のイメージを頭に思い描き、それを実践に活かし、現実に達成してきたといわれています。引き寄せの法則には、何か物事を達成するには、行動力やときには運も必要ですが、何よりも”思考”(成功のイメージ)の重要性を論じています。
>>思考は現実化する
4. レス・イズ・モアの法則
”少なければ多くなる”
アメリカの有名な言葉「LESS IS MORE(レス・イズ・モア)」とは、物事をよりシンプルにすればするほど、残ったものがより「価値」を見出すという法則。これは、物質的な”モノ”に限った話ではありません。人生にとって、貴重な”時間”も同じことがいえるでしょう。普段わたしたちが無意識のうちに行っている”無駄な時間”を減らすことで、本当に”有意義な時間”の使い方を生み出します。仕事や勉強でも、単に”時間をかければ良い”という考えから、限られた時間を”いかに有効に使うか”を意識して、日々の生活の中で心がける鋭くついた言葉でもあります。
>>LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。
5. マーフィーの法則
”失敗する可能性のあることは、いつか必ず実際に起きる”
どんな人でも失敗や間違いはつきものです。この多くの経験則をまとめたものが”マーフィーの法則”。「トーストは、いつもバターを塗った側が地面に落ちる」など、実にさまざまな日常のよくあるアクシデント(出来事)を提唱した法則です。例えば、
- 時間があるときに限ってお金がない。
- 万全な状態で面接に行ったが、面接官から予期せぬ質問をされる。
- 試験が終わったあとに、ふと解答を思い出す。
- だらしない服装をしている時に、街でばったり片思いの人と会う。
- 傘を持ってない日に限って雨が降る。
- 急いでいる時にミスを連発する。
みなさん、思い当たる項目が1つでもあるのではないでしょうか?日常で、どんなに失敗や間違いを避けて気をつけて生活していても、物事はその可能性(失敗や間違い)を秘めている限り、その失敗は必ず訪れます。失敗しない人生などこの世に存在しないように。。ただ、「失敗なくして成功なし」といわれているように、その失敗から何を学ぶか。”マーフィーの法則”が、わたしたちに教えてくれているのかもしれません。
6. ランスの法則
”物事がうまくいっている時は、余計な手を加えるな”
人は常に何かしら物事に変化を加えようと考えます。ただ、それは時として裏目に出ることがあります。例え話をここでひとつ。もし、あなたがパン屋のオーナーだと想定します。お店ではメロンパンが人気商品です。毎日メロンパン目当てにお客さんがお店に足を運ぶほど売れ行きが好調。そこで、オーナーであるあなたは、人気商品であるメロンパンの味に変化を加えたいと考えますか?
もし、あなたがそのメロンパンの味を変えてしまってお客さんの反応が悪くなり、次第に売り上げが激減してしまったとします。このような場合、ランスの法則が正しいのかもしれません。
このランスの法則から学べることは、物事をしっかりと観察し、状況に応じて的確に変化を加えることの重要性を唱えています。このような視点から世の中にある定番と呼ばれる商品を今一度チェックしてみてください。この法則を上手く取り入れている所以が、そこにはしっかりとあります。
7. ジャムの法則
”商品が少ないほど、物が売れる”
多くの人は商品の種類が多ければ多いほど、売り上げが上がると思いがちです。しかし、ユーザー(消費者)の立場からすれば、商品の種類が多いと逆に悩んで選択しづらくなることも…
これを提唱したのは、コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授。彼女は実際に、食品売り場に24種類のジャムと6種類のジャムを並べた時の売り上げを比較してみました。結果、驚くことに6種類のジャムのほうが10倍も売り上げが多かったのです。
ジャムの法則を知って思ったことは、商品の金額が高ければ高いほど、この傾向が強いのではないかと消費者目線で考えたりします。自動車や家など高額な商品は、選択肢が多いほど決断しづらいですよね。人間の心理って非常に興味深くて、面白いです。実は意外と単純な理由で、物事は成立しているのかもしれません。
>>選択の科学