ファッションの流行は繰り返すといわれていますが、また新たに注目されているグランジファッション。クラッシュデニムに着古したネルシャツ、組み合わせミックスの重ね着。元を辿れば、1990年代に活躍した伝説の人物カートコバーンがしていたファッションがはじまりです。
今回は、グランジファッションの生みの親、カートコバーンが生前愛用していたアイテムを紹介します。
カートコバーンとは
カート・コバーン(Kurt Cobain 1967-1994)
アメリカ・シアトルが生んだグランジバンド、『ニルヴァーナ』のボーカルとリードギターを担当していたフロントマン。1991年に発表した『ネヴァーマインド』が爆発的なセールスを記録し、アメリカのみならず世界中から絶大な支持を集める。同時に地位や名声を手にしたが、次第に社会との違和感を感じるようになる。酒やドラッグを断ち切ることができず、入退院を繰り返す。1994年、入院していた病院を抜け出し自宅で自らショットガンで自殺。享年27才。
グランジファッション
1990年代を代表するグランジファッションは、当時お金の無かったグランジロックのミュージシャンやファンがしていたファッションのこと。グランジというのは、もとはグランジー(grungy=汚らしい)という意味の俗語。名前の通り、汚さやだらしない格好をしたファッションを指します。例えば、穴の空いた擦り切れたデニム、ダメージのあるネルシャツ、使い古したスニーカー。古着を組み合わせて着崩す。
その中心にいた人物がカート・コバーンでした。ニルヴァーナというグランジロックのフロントマンであったカートは、ボロボロのデニムやネルシャツ、カーディガン、スニーカーを着用し、若者達がこぞってお手本にしたのがはじまりです。その後ファッションとして確立し、現在ではパリコレのデザイナー(エディスリマンなど)たちにも影響を与えるほどのスタイルになりました。
カートコバーンのグランジファッションアイテム
JACK PURCELL(ジャックパーセル)
カートコバーンのファッションで欠かせないアイテムといえばコンバース・ジャックパーセル。ボロボロになるまで履いていたお気に入りのスニーカー。おそらくカートは、人生の大部分をこのスニーカー(靴)と共に生きてきたんじゃないかと思えるくらい常に着用していました。おかげで、ジャックパーセル=カートコバーンというイメージが定着。ライブでもプライベートでもこよなく愛したスニーカー。色は黒、素材はキャンバスにするのがカート流。
>>[コンバース] CONVERSE JACK PURCELL
DANIEL JOHNSTON (ダニエル・ジョンストン)
高価な服に対して抵抗を感じていたカートにとってファッションは”遊び”のひとつ。そんな楽しい気分にさせてくれるのがダニエル・ジョンストンの手書きプリントTシャツ。どこか愛くるしいキャラクター『ジェレマイヤー』を着たカートは、イラストものを好んで着ていた。
>>ダニエルジョンストン/DANIEL JOHNSTON/Hi How Are You TEE【公式商品 / オフィシャル】
SOUNDS MAGAZINE(サウンズマガジン)
カートのイメージはカーディガンに破れたデニムというスタイルのイメージが浸透していますが、プリントTシャツもよく着ていました。音楽雑誌『サウンドマガジン』のロゴを大胆にプリントしたものは90年代の雰囲気があり、いま着てもカッコイイ。ロック好きにはたまらない一枚です。
>>[エイトボール] 8BALL “SOUNDS MAGAZINE” TEE
GRUNGE IS DEAD(グランジイズデッド)
当時グランジロックが人気絶頂の時、grunge is dead=「グランジは死んだ」とプリントされたTシャツをあえて着るカート。このTシャツを着て、ミュージックビデオの撮影現場にも現れたそうです。なんともカートらしいですね。コートニー・ラブとの間に生まれた娘フランシスを抱いている貴重なワンショット。
>>GRUNGE IS DEAD TEE【公式商品 / オフィシャル】
FOX SUNGLASSES(フォックス型サングラス)
特にこだわりもなく、自由な組み合わせのファッションをしていたカート。サングラスは、雑誌の撮影やインタビューでよく掛けています。どんなファッションをしてもカッコイイのがカートの魅力。丸みのあるフォックス型のサングラスでグランジスタイルが完成します。
ニューブリード サングラス【NEW BREED】