メンズファッション業界において数々の流行を生み出し、スタイリストとして絶大な支持を得ている「野口強(Tsuyoshi Noguchi)」。
これまで多くの芸能人や有名人のスタイリングを担当し、自ら身につけているファッションアイテムは今でも注目の的となっています。
今回は、スタイリスト野口強が私服コーデで着用しているファッションブランドを紹介します。
メンズファッションにおいて超重要人物なので、スタイルの参考にしてみてください。
野口強とは
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野口強 (Tsuyoshi Noguchi) スタイリスト
1964年、大阪府生まれ。20歳ころよりモデルの仕事を開始し、1987年に上京。
スタイリスト大久保篤志に師事する。2年間のアシスタント時代を経て、1989年に独立。その後、スタイリストの第一線として活躍する。
これまで木村拓哉、中田英寿など、錚々たる顔ぶれのスタイリストを担当。メンズファッションの大きなトレンドの火付け役として多くの有名人のスタイリングを影で支える。また国内外に交流関係は広く、毎年行われるパリミラノコレクションに参加。
2016年、自身のデニムブランド「マインデニム(MINEDENIM)」のディレクションを手がける。
同年、東京・外苑前にて路面店「マインド(MINED)」をオープン。
現在でもファッション誌や広告など活動は多岐にわたる。
野口強の一貫したファッションスタイル
メンズファッションを調べてゆくと、裏方から多くの流行やトレンドを発信している人物が存在します。
そのうちの一人が、スタイリストの野口強。
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90年代から本格的にスタイリストとして活動し、これまで雑誌や広告、さらにはテレビ出演者の衣装などを担当。また、コレクションブランドのスタイリングをこなし、多くのファッションに関わる仕事をこなしてきた人物です。
木村拓哉や妻夫木聡、浅野忠信。あげたらキリがないほど、その顔ぶれは一流と呼ばれるスターのスタイリングを担当してきました。その信頼度は絶大なものがあります。
野口強のファッションは男らしいスタイリングが特徴です。
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男らしいスタイリングとは、ファッションは着飾るのもではなく、いかに差し引くか。
以前どこかのインタビューで本人はそう語っていました。
ファッションは盛ってボリュームを出すことは簡単だけど、いかにシンプルでアイテムを減らすかが難しいとも話していました。そう話す、本人のプライベートなファッションは至ってシンプルです。
180cm以上の長身を生かし、基本はTシャツにデニム。
冬場であればコートやブルゾンをその上から羽織る。アクセサリーは最小限。ブラックを好み、柄物や派手目の色ものは極力避けて、無地のアイテムを選ぶ。
これはお洒落上級者であるからこそのスタイルです。
私は、野口強が30代の頃から雑誌を通して知ることができましたが、そのスタイルは20年以上経過してもなお一切ブレていません。断言できます。
これは自分のスタイルに見合うものを十分把握している所以。多様化が進むファッションにおいて一貫したファッション哲学は男として非常に憧れます。単純にかっこいいですよね。
野口強が私服で愛用しているファッションブランド8選
スタイリストという仕事柄、多くのブランドアイテムを実際に手にとる野口強。
その中から私服で着用している厳選したファッションブランドを紹介します。
1. NUMBER (N)INE (ナンバーナイン)
デザイナー宮下貴裕が設立した日本を代表するファッションブランド『ナンバーナイン(NUMBER NINE)』
ナンバーナインの設立当初からブランドを裏方から支えてきた野口強。広告のみならずコレクションのスタイリングを手がけ、デザイナーの宮下貴裕とは長年に渡り交流関係がある仲。
ブランド全盛期である2000年代には多くのアイテムを着用して誌面を飾っていました。現在でもナンバーナインのサングラスを愛用。ナンバーナインのブランドイメージには野口強の多大なる影響があります。今見ても本当にかっこいいブランドです。
※ちなみにご存知の方も多いと思いますが、デザイナー宮下貴裕はナンバーナインを離れ、現在ソロイストというブランドを立ち上げて活躍しています。
2. MINEDENIM (マインデニム)
野口強がディレクションを務めている東京発のデニムブランド『マインデニム(MINEDENIM)』
美しいシルエットと抜群の履き心地で人気のデニムブランドです。
野口強は大のデニム好きとして有名で、これまで多くのブランドアイテムに触れることで培われたデザインやシルエットへのこだわりが詰まっています。
マインデニムは文字通り、デニムを中心としてアイテムを展開しています。
自身のコーディネートにもマインデニムのパンツが度々登場。着用しています。デニム好きはもちろんチェックしておきたいブランドです。
東京・外苑前に路面店があります。お店の内装も洗練されてかっこいいです。
3. HYSTERIC GLAMOUR (ヒステリック・グラマー)
北村信彦が設立したファッションブランド『ヒステリックグラマー (HYSTERIC GLAMOUR)』
デザイナーである北村信彦とは公私共に付き合いがあり、ふたりの共通するキーワードは”ロック”テイストであること。
これまで野口強とのコラボレーションアイテムをリリースしています。
2000年代にはデニムやTシャツをメインに、ヒステリックグラマーのアイテムを着用していました。ポケット部分にスタッズが付いたデニムやロックTシャツをさらっと着こなしていたのを強烈に覚えています。
野口強は、デニムと同様に多くのTシャツを所有していることで知られています。
(ヒステリックグラマー)HYSTERIC GLAMOUR THEE HYSTERIC XXX RS/STONES LOVES GUITAR GIRL T-SH
4. CELINE (セリーヌ)
デザイナーのエディ・スリマンが手がけるラグジュアリーブランド『CELINE (セリーヌ)』
エディ・スリマンのディオール・オム時代から彼のアイテムを着用している野口強。実際にエディ・スリマンとも親交があり、野口強のブランドStie-lo名義で限定アイテムをリリースするほど。両者を繋ぐキーワードは、ロックと写真。相性が良いです。
新生セリーヌのブルゾンやデニム、ブーツを中心に着用しています。
エディ・スリマンの服はシルエットがとても綺麗で、シンプルなアイテムを中心に選んでいる印象です。
野口強の黒を軸にしたモノ選びは何十年もブレていませんね。
好きなテイストをとことん追求する姿勢は多くを学んでいます。
5. MAISON MARGIELA (メゾン マルジェラ)
独創的なデザインで多くのファンを有するマルタンマルジェラが設立したファッションブランド『メゾンマルジェラ (MAISON MARGIELA)』
野口強の私服コーデにはあまり登場する機会が少ないメゾンマルジェラのアイテムですが、アクセサリーを中心に愛用しています。そうはいっても、多くのマルジェラのアイテムを所有していることだと想像できます。無駄のない装飾でロックなテイストは雰囲気に合っていますね。
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6. A.P.C. (アーペーセー)
フランス生まれのファッションブランド『A.P.C.(アーペーセー)』
数多くのデニムを所有している野口強。その中でも選りすぐりのデニムを選んでいます。
自身のブランド以外では、apcデニムがお気に入り。リジッドから履き始めて、水洗いはせずにドライクリーニングに出すという徹底したこだわり。以前、雑誌の記事でapcデニムの見事な色落ちを披露していました。
apcデニムのいくつかあるモデルでは、プチスタンダードを選んでいます。リジッドの状態から穿いて、色落ち具合を楽しんでいるところはさすがです。
A.P.C.は、本当に良いデニムです。無駄のないデザインと綺麗なシルエットが特徴。
A.P.C.(アーペーセー) パンツ メンズ PETIT STANDARD デニムパンツ
7. CONVERSE (コンバース)
コラボモデルのスニーカーをリリースするほど溺愛している『コンバース(CONVERSE)』
スッキリしたブーツもよく穿いていますが、ロックや男らしいスタイルを好む野口強のスニーカーはオールスターの黒ハイカット。
野口強が手がけるスタイリングにもモデルがよく着用しているオールスター。
コンバースを数センチ大きめでデカ履きして着用するのが野口強流。もちろんチャックテイラーで。
8. SUPREME (シュプリーム)
アメリカ・ニューヨーク発のストリートブランド『Supreme (シュプリーム)』
基本的にシンプルな服装を好む野口強は、シュプリームのアイテムも然り。
派手さが目立つシュプリームのアイテムの中でも、ワンポイントのTシャツやブルゾンなどを着こなしています。
無地のポケット付きTシャツやヘインズとのコラボパックTを着用。
セレクトするアイテムの幅が広くてさすがのモノ選び。いつも勉強になります。
Supreme × Hanes コラボ 3 PACK TAGLESS TEES