デニム好きにとってリジッド(生)デニムを育てるということは、ファッションを楽しむ大きな醍醐味のひとつではないでしょうか。
デニムを1から育ててみたいという方は、「リジッド(生)デニム」を試してみてください。
そこには、加工されたデニムとはまた違った楽しみを見つけることができます。
今回は、リジッド(生)デニムの育て方からおすすめの人気デニムブランドを紹介します。
お気に入りの一本を見つけてじっくり育てていきましょう。
リジッド(生)デニムとは
リジッド(生)デニムとは、簡単にいえば加工されていないデニムのことを指します。(別名:ノンウォッシュデニム)
ほとんどのデニムは加工されている状態で商品を出荷しているので、糊落としもされていて洗ってもほとんど縮むことがありません。色落ちもすでに出来上がっています。もはや作られた完成品。
一方、リジッド(生)デニムは洗えば生地に縮みが発生します。糊もついたままの状態なので、生地は固く、まさに「生」の状態のままです。いわゆるパリパリの状態。とにかく硬い。
その分、余計な加工がされていないので1から自分好みのデニムを育てることができるのです。
多くのデニム好きがリジッド(生)デニムが好きなのはそのような理由があるのも一つ。
リジッド(生)デニムの育て方
リジッド(生)デニムはとにかく固いに尽きます。
穿き慣れない方は、その硬さに全然慣れず、すぐに洗濯してしまいます。
しかし、リジッド(生)デニムをすぐに洗濯してしまうと正直もったいないです。
きれいな色落ちをめざすのであれば、糊がついたままの固い状態でしばらく穿くこと。
その状態が最もアタリが出やすく(生地が固いのでその分動きを入れると跡が残りやすい)、きれいな色落ちができます。
目安としては最低3〜6ヶ月くらいは穿き続け、その後にじっくり洗濯して糊を落としていきましょう。
オススメの生デニム(ジーンズ)7ブランドを紹介
1. Levi’s (リーバイス)
世界的に最も有名なアメリカ発のデニムブランド『Levi’s (リーバイス)』
デニム=リーバイスというイコールが付くくらい、すぐに頭に思い浮かぶ人も多いはず。
説明不要の誰もが知っているブランドです。デニムマニアの間では、リーバイス501のヴィンテージデニムが一番人気で価値が最も高いといわれています。
現在リーバイスでは、そのようなヴィンテージデニムのリバイバルシリーズ「LEVI’S VINTAGE CLOTHING 」で年代別の生デニムをリリースしています。
オリジナルではほとんど流通していない各年代のリーバイス501をリバイバルした、こだわりの一本を育ててみましょう。デニム好きには超定番のリーバイス501。
2. A.P.C. (アーペーセー)
1987年にフランス・パリでブランドをスタートした『A.P.C. (アーぺーセー)』
現代における定番デニムの代名詞であるA.P.C.のデニム。
無駄のない洗練されたシルエットで男女問わず多くのファッション好きから支持を得ています。ファッション雑誌では何度も定番アイテムとして特集が組まれているほどの人気ぶり。
A.P.C.デニムでは、ニュースタンダードをはじめ数種類のシルエットがラインナップされています。
1インチ刻みでサイズを選べるので、自分に合ったサイズがより見つかりやすいのが特徴です。当サイト(BEAT AND ONE)ではA.P.C.デニムについて過去に記事を書いているので、興味のある方はそちらもチェックしてみてください。
3. Lee (リー)
リーバイスと同じジーンズ三大ブランドのひとつであり、歴史ある老舗ブランド『Lee (リー)』
オールドアメリカの代表格であるリーは、かつてハリウッド俳優のジェームズ・ディーンがこよなく愛したといわれている”101”が最も有名なモデル。
股上が深くてきれいなタテ落ちが魅力の”101”をレギュラーストレートのリジッド(生)で履きこなしたいですね。
リーのストレートデニムはブーツスタイルとの相性が抜群に良いです。
4. Acne (アクネ)
1997年にブランドをスタートし、ミニマルで洗練されたデザインに定評がある『Acne (アクネ)』
タイトなシルエットが特徴のスキニーデニムシリーズは、アクネらしい穿き心地の良さとシルエットの美しさを実感します。
一般的なストレッチが効いたデニムは生地が伸びやすいという欠点があります。しかしアクネのデニムはハリ感があり、穿くごとにさらにフィットします。
細身のシルエットでリジッド( 生)デニムを探している方におすすめのブランドです。
>>Acne(アクネ) TOWN STR RAW(タウンロウ)
5. Nudie Jeans (ヌーディージーンズ)
2001年にスウェーデンでブランドをスタートさせた『Nudie Jeans (ヌーディージーンズ)』
バックポケット『N』のマークでおなじみのヌーディージーンズの魅力はなんといってもシルエットがとにかくきれい。
ヨーロッパブランドならではのスマートですっきりしたデザインが目を惹きます。
サイズやバリエーションが豊富なことから、自分の好みに合った生デニムを選びやすいのが特徴です。
個人的にはヌーディージーンズのデニムを選ぶ際は、細身のシルエット(Thin Finn)がおすすめです。
身体にフィットしたデニムのほうがリジッド( 生)デニムの色落ちのアタリも出やすいですし、シルエットがきれいなヌーディージーンスの良さが上手く反映されています。
>>(ヌーディージーンズ)Nudie Jeans Thin Finn
6. rag & bone (ラグアンドボーン)
アメリカ・ニューヨーク生まれのコレクションブランド『rag & bone (ラグ アンド ボーン)』
ベーシックかつ機能的なアイテムで人気のあるラグアンドボーンは、2014年からデニムにフォーカスしたコレクションラインを発表。
ブランド当初からデニムへのこだわりが強く、現在でも本国アメリカで製品作りをしています。
ラグアンドボーンのリジッドデニムは、きれいめなスタイルに合わせやすく、程よいゆとり感があって穿きやすいのが特徴です。
ウエスト部分の裏地にコットン素材を使用している(2KHモデル)ことから、シャツをインしたときにインディゴの色移りを防止。
ラグアンドボーンのリジッド(生)デニムは、あまり色落ちさせずにシャツなどと合わせてきれいめコーデしたい方におすすめです。
>>(ラグ & ボーン)rag & bone FIT 2KH
7. DENHAM (デンハム)
2009年にオランダ・アムステルダムでブランドが誕生した『DENHAM (デンハム)』
ハサミのブランドロゴで知る人ぞ知るデニムブランド。
”伝統と進化”をコンセプトにしたデンハムのデニムは、職人の手によって徹底的にこだわったディテールが魅力的です。
穿き込むごとに風合いのある色落ちをするデンハムのデニムは、ストレートシルエットの”DRILL(ドリル)”でじっくりリジッド(生)デニムから色落ちを楽しみたいです。
生地がやわらかく、ゆったり穿きたい方におすすめです。